ラインのセッティングについて
リールにラインを巻き込む時には、できるだけ固く巻きつける。
自分の体重と同等もしくはそれ以上の魚を釣り上げるわけですから、タックルへの負荷も大きく、単純にリールに巻いただけでは、ラインに強烈なテンションが掛かった時には隙間だらけのラインの中に食い込んでしまい、ラインブレイクを起こしてしまいす。専門店で購入する場合はリールを持参すれば機械で巻いてくれますが、自分でやる時にはなるべく固く巻くようにしましょう。
ラインブレイクを防ぐ最初の一歩はリールへの巻き付けを正確に行うこと!
ラインシステムについて
ラインのシステムについてはキャスティング等のライトタックルと同様で、ダブルライン+リーダー+ルアーという組み合わせが最もポピュラーです。ダブルラインについては三つ編みやビミニツイスト、スイベルにはオフショアスイベルノットで結束します。
この際注意することは、ダブルラインの(リーダーを含め)長さをルールぎりぎりにしないこと。最長にセットしてしまうと、ファイトした後にラインが伸びてしまって規定以上の長さになってしまうことがあります。
ライン+ダブルライン+リーダーはカジキ釣りでも基本のラインシステム
フィッシング・ノット(ラインの結び方について)
釣りにはそれぞれの釣り方に合わせた糸の結び方がありますが、ここでは実際のカジキ釣りやオフショアフィッシングで必要な結び方を中心にご紹介します。
■三つ網
カジキ釣りにおけるダブルラインの作り方の基本が、この三つ編みです。ダブルラインを作る上での強度は最も強いと言われ、多くのアングラーが使用するフィッシングノットです。ビミニツイストより時間がかかりますが、ラインにヨレが入らない上にツイストによるダメージもなく、奇麗に仕上がります。ポイントは編み込む時にしっかりとテンションを掛けて行うことです。
■ビミニツイスト
カジキ釣りにおけるダブルラインの作り方で、三つ編みと同様に多くの人々が用いているのが、ビミニツイストです。三つ編みと同じく強度的にも優れ、カジキ釣りなどのビッグフィッシュをターゲットとするオフショアフィッシングで必要とされる結び方です、ぜひ覚えておきましょう。
■スパイダーヒッチ
ライトタックルで行うルアーフィッシングからカジキ、カツオなどオフショアでのビッグフィッシュをターゲットとしたラインセッティングに用いられる結び方です。三つ編みやビミニツイストに比べ初心者でも簡単につくれますが、結束強度ではビミニの方が優れているというのが一般的な見方です。船上で急いでいる時や夜間あまり視界の効かない場面では効果的な結び方なので、覚えておくと便利です。
■ユニノット
ユニノットはスイベルやルアーなどを結ぶ時やリールのスプールにラインを繋ぐ時に使用される一般的な結び方ですが、強い力が長時間加わると、結び目の結束が弱まってしまうことやラインが切れる場合もありますので、釣行毎に結び直したほうがよいでしょう。(動画はダブルラインを切断した場合の結び方ですが、シングルラインでも同じ結び方となります)
■オフショアスイベルノット
カジキなどの回遊魚を対象としたオフショアフィッシングにおける、フィッシングノットのひとつにオフショアスイベルノットがあります。これはダブルラインとスイベルの結節に使われ、強度も高く、ダブルラインの一方が切れても、結び目がほどけることはないと言われています。またダブルラインとスイベルの他、ダブルラインとフックなどを結節する際にも有効です。
ラインシステムについてIGFAならびにJGFAルールの要約
・ダブルラインやリーダーはアングラーの任意で使用します。
・ダブルラインについては、使用するフィッシングラインをダブルにしなければいけません。
・ダブルラインの長さはダブルを作る接続部の先端からトレース、リーダー、ルアーまたはフックなどを取り付けるために使われるノット、スプライス、スナップ、スイベルなどの用具の一番端までとします。
・リーダーの長さはルアー、フック配列、または他の用具を含めた全体の長さです。
・リーダーはスナップ、ノット、スプライス、スイベルまたは他の用具でラインに接続されていること。リーダーの材質および強度の制限はありません。
・ダブルラインの長さは20lbを超えるラインクラスでは、9.14m(30フィート)以内とする。ダブルラインとリーダーの合計は12.19m(40フィート)以内とします。
【ダブルラインの長さは20lbまでのラインクラスでは、4.57m(15フィート)以内とする。ダブルラインとリーダーの合計は6.1m(20フィート)以内とします】